ピアノほど大きくはないけれど、捨てるには忍びない。実家の楽器は、そういう中途半端な位置にあります。
押し入れのギター、クローゼットの奥のトランペット、床の間に立てかけられた三味線や琴。本人が弾かなくなって何十年も経っているのに、なぜか残っています。
家電や家具と違い、楽器は年式が古いことが必ずしもマイナスになりません。むしろ古いほうが評価される種類もあります。だからこそ、見た目の古さだけで処分を決めるのはもったいない品目です。
弦が切れている、ボタンが動かない、皮が破れている。そういう状態でも自分で直そうとしないでください。素人の修理は評価を下げることのほうが多いので、そのまま見せるのが正解です。
値段がつくかどうかで、その先の選択肢が変わります。写真での相談から始められる業者が多いので、運び出す前に聞いてしまうのが早道です。
学校の吹奏楽部、地域の楽団、福祉施設などが受け入れている場合があります。ただし受け入れ側にも都合があるので、押しつけにならないよう事前に確認します。
多くの自治体で粗大ごみの扱いです。大型のものや量が多いときは、不用品回収でまとめたほうが手間がかかりません。
楽器で見落とされがちなのが、運ぶ手間です。ギター1本なら宅配で送れますが、琴、コントラバス、大型のアンプ、電子ピアノは、一人で階段を下ろすのが難しいことがあります。
遠方から通っている場合は、「帰省のタイミングに出張査定を合わせる」か、「親御さんに立ち会ってもらって出張で来てもらう」形にすると、往復の回数を減らせます。
何が何本あるのか、写真を撮るところからで構いません。楽器と、それ以外に残っているものを合わせて、どう進めるか整理できます。