実家の机の上に置かれた古い腕時計を、中年の人物がルーペで確認しているイメージ
遺品・買取

実家のブランド腕時計を売る|動かない時計でも値段がつく理由と売り先の選び方

📖 読了目安:約8分 🗓 更新日:2026年8月

父親の机の引き出しに、腕時計が数本入っていた。止まっているし、ベルトも傷んでいる。でも、捨てる前に一度調べたほうがいい——ブランドの機械式時計は、動かなくても値段がつくことが珍しくないからです。

止まっていても評価される理由

機械式時計は、分解して整備(オーバーホール)すれば動くようになる前提で流通しています。「止まっている=壊れて価値がない」ではありません。

自分で電池を入れたり、裏蓋を開けたりしないでください。パッキンを傷めると防水性が失われますし、工具の跡が残ると減額の理由になります。止まったまま持っていくのが正解です。

金額が大きく変わる条件

  1. 箱・保証書(ギャランティ)

    揃っているかどうかで金額が変わります。特に保証書は本物であることの裏付けになるため、探せる範囲で探してください。

  2. 純正の付属品

    余りコマ、替えベルト、取扱説明書、タグ。小箱にまとめて入っていることが多いです。

  3. モデルと製造年

    裏蓋やラグの間にシリアル番号があります。同じ見た目でも年式で評価が変わることがあります。

  4. 社外品に交換されていないか

    ベルトや風防が社外品に替わっていると下がることがあります。外した純正部品が残っていれば、一緒に出してください。

箱と保証書は捨てないでください。時計本体だけを持っていく人が多いのですが、紙一枚で金額が変わるジャンルです。

売り先は必ず複数に出す

ブランド時計は、店によって提示額の差がいちばん大きく出るジャンルの一つです。在庫状況や得意なブランドが店ごとに違うためで、1社だけで決めてしまうと差額が大きくなります。

「ブランド名は分かるが、価値があるものか分からない」——文字盤と裏蓋の写真を送っていただければ、査定に出す価値がありそうかどうかの目安をお伝えします。

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相続財産としての扱い

腕時計も相続財産です。高額なモデルの場合、金額が無視できない大きさになります。

「時計は長男が」と決めたあとで金額が判明し、話が蒸し返されることがあります。先に金額の目安を知ってから分けるほうが、結果として穏やかに済みます。

偽物かもしれないと思ったら

親がどこで手に入れたか分からない時計が出てくることがあります。自分で判断しようとせず、買取店の査定に出してください。その場で本物かどうかを見てもらえます。

偽ブランド品と分かったものを、フリマアプリやオークションに出すことはできません。商標法違反になります。処分に迷うときは、買取店や消費生活センターに相談してください。

腕時計は、その人が毎日身につけていたものです。一本だけ手元に残して、あとは次の人に渡す——それも供養のかたちだと思います。

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