鏡台の引き出し、桐の小箱、押し入れの奥の金庫。実家を片付けていると、母親の指輪やネックレスがまとまって出てくることがあります。
見た目では価値が分かりません。ガラスなのか宝石なのか、金なのかメッキなのか、触っただけで判断できる人はほとんどいません。だからこそ、捨てる前に一度は人の目に通してほしいジャンルです。
ジュエリーの査定は、大きく2つの要素に分けて行われます。この構造を知っておくと、提示された金額の意味が分かります。
リングの枠やチェーンの素材です。K18・K24・Pt900といった刻印があり、その日の相場と重さでほぼ機械的に金額が決まります。デザインが古くても、変形していても、値段は落ちません。
ダイヤは大きさ・色・透明度・カットで評価が変わります。ルビー、サファイア、エメラルドなどの色石は、産地や処理の有無で金額が大きく動きます。ここは査定する人の経験が出るところです。
同じ指輪でも、地金だけを見る店と石も評価できる店では金額が変わります。石がついているものを金買取の店だけに持ち込むと、石の分が乗らないまま終わることがあります。
自分で磨いたり、石を外したりしないでください。研磨剤で表面を傷めると評価が下がります。真珠は特にデリケートで、アルコールや洗剤で拭くと光沢が失われます。汚れたまま、そのまま持っていくのが正解です。
箱の中に、二つ折りの証明書が入っていることがあります。名称が似ていますが、中身は別物です。
いずれも捨てないでください。紙一枚あるかないかで、金額も、話の早さも変わります。
「これは宝石なのか、ガラスなのかも分からない」——写真を送っていただければ、査定に出す価値がありそうかどうかの目安をお伝えします。
📲 LINEで無料相談する宝石・貴金属は相続財産に含まれます。現金や不動産に比べて見落とされやすいのですが、分けかたでもめる原因にもなりやすい持ち物です。
兄弟のうち一人が「母の形見だから」と持ち帰り、あとから「あれはいくらのものだったのか」と話が戻る——こういうことが実際に起きます。数を数えて、写真を撮る。それだけで後の話し合いがずいぶん楽になります。
指輪を一つずつ持ち込むより、箱ごと見てもらったほうが早く、金額もまとまりやすくなります。
地金は相場で決まりますが、石は店によって評価が変わります。一括査定を使うと、比べる手間が減ります。
金額を持ち帰って比べてください。「今日だけ」と急がせる店は避けてかまいません。
古物営業法により、買取には本人確認が必要です。相続したものを売る場合の必要書類も、先に確認しておくと安心です。
親が一人でいるときに訪ねてきて、「使わない指輪はありませんか」と買い取っていく訪問購入のトラブルが続いています。訪問購入にはクーリング・オフ(8日間)があり、その間は物品の引き渡しを拒めます。不安なときは消費生活センター(局番なし188)へ。
宝石は、母親が誰かからもらった日のことを覚えている持ち物です。全部を手放す必要はありません。一つだけ残して、あとは整理する——それで十分だと思います。
実家の片付け・遺品の買取・相続の手続きまで、まとめてご相談いただけます。ご家族の状況にあわせて、信頼できる事業者だけをご紹介します。
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