高齢になった親の家で、いちばん怖いのは転倒です。骨折から入院、入院から筋力低下、そして要介護へ——この流れは本当に多く、しかも住まいの環境を整えるだけでかなりの部分を防げます。
この記事では、実家のどこから手をつけるべきか、介護保険をどう使うかを、順番に整理します。
予算が限られるなら、次の順で考えると効果が高いです。
夜間の移動、立ち座り、浴槽のまたぎ。家庭内事故がもっとも起きやすい場所です。手すりの設置、滑り止め、浴槽の高さ対策が基本になります。
とくに階段は、転落すると重篤な怪我につながります。片側だけでも手すりがあるかどうかで大きく違います。
玄関の上がり框、和室の敷居、廊下と洗面所の境目。数センチの段差がつまずきの原因になります。
冬場の脱衣所と浴室、トイレ。暖房を足す、断熱窓に替える、といった対策が有効です。工事をしなくても、小型のヒーターを置くだけで改善することがあります。
すべてを工事で解決する必要はありません。置き型の手すり、滑り止めマット、浴槽台、センサーライトなど、レンタルや購入で対応できるものも多くあります。介護保険の福祉用具レンタルも活用してください。
要支援・要介護の認定を受けていれば、住宅改修に対して上限20万円(自己負担割合に応じて1〜3割負担)の支給を受けられます。対象になる工事は決まっています。
順番を間違えると、使えるはずの制度が使えなくなります。①ケアマネジャーに相談 → ②見積もり → ③申請 → ④着工。この順序を必ず守ってください。「先に工事をしてしまった」という相談が本当に多いです。
「どこから直すべきか」「介護保険が使えるのか」——親御さんの状態と実家の間取りをうかがって、優先順位を一緒に整理します。認定を受けていない段階のご相談も歓迎です。
📲 LINEで無料相談する介護保険とは別に、自治体が独自の助成を持っていることがあります。「高齢者住宅改修助成」「バリアフリー改修補助」といった名称で、介護保険の20万円枠を超える部分を補ってくれる場合があります。
また、要介護認定を受けていなくても使える制度がある自治体もあります。地域包括支援センターか、市区町村の高齢福祉担当の窓口で「使える制度はありますか」と聞いてみてください。
「まだ元気だから必要ない」と親御さんが言うことも多いです。そんなときは「私が心配だから」と、自分の気持ちとして伝えてみてください。本人のためと言われるより、受け入れてもらいやすくなります。
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