片付けが終わった実家の台所を専門業者が清掃しているイメージ
片付け・掃除

実家のハウスクリーニング|片付けのあとに残る汚れと、引き渡し前の掃除

📖 読了目安:約8分 🗓 更新日:2026年8月

不用品を運び出して、部屋が空になった。ところが、そこで見えてくるのが「積年の汚れ」です。家具をどけた跡の日焼け、台所の油汚れ、浴室の水垢とカビ、トイレの黄ばみ、エアコンの内部。

片付けと掃除は別の作業です。この記事では、どこまで自分でやり、どこから頼むべきかを整理します。

片付け業者とハウスクリーニングは別物

混同されやすいのですが、担当する範囲が違います。

遺品整理の見積もりに「清掃込み」と書かれていても、それは掃き掃除程度であることが多いです。浴室のカビ取りやエアコン分解洗浄まで含まれることは、まずありません。見積もりの段階で「どこまでの清掃か」を確認しておくと、あとで揉めません。

実家で費用対効果が高いのは水回り4点(キッチン・浴室・洗面・トイレ)とエアコンです。床や窓は自分でも何とかなりますが、この5か所はプロの機材と洗剤でないと落ちない汚れが多いです。

目的別にどこまでやるか

  1. 親がこれから住み続ける

    健康と安全が目的です。エアコン内部のカビ、浴室のカビ、台所の油汚れは、呼吸器や食中毒のリスクにつながります。見た目より、この3つを優先してください。

  2. 売却する

    掃除の費用が売値に直結するわけではありません。ただし内覧の印象は変わります。水回りとにおいだけ整えておくと、写真も内覧も印象がよくなります。

  3. 賃貸に出す

    原状回復として必要になります。この場合は管理会社に相談すると、提携業者を紹介してもらえることが多いです。

  4. 解体する

    掃除は不要です。費用をかける必要はありません。

「掃除まで頼むべきか、自分でやるか」——間取りと今後の使い道をうかがって、頼む範囲と自分でやる範囲の線引きを一緒に整理します。

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においは、掃除だけでは消えないことがある

長く空気が動いていない家、タバコを吸っていた家、ペットがいた家は、においが壁紙や天井に染み込んでいます。

この場合、拭き掃除では取りきれず、オゾン脱臭や壁紙の張り替えが必要になることがあります。売却や賃貸を考えているなら、においは想像以上に評価に響きます。

カビ取り剤と酸性洗剤を混ぜないでください。有毒ガスが発生します。高齢の親が「自分で掃除する」と言い出したときは、換気と洗剤の組み合わせについて一言添えてあげてください。また、脚立に上っての作業は転倒事故のもとです。

依頼するときの確認事項

遠方に住んでいる場合、鍵の受け渡しと立ち会いがいちばんのハードルになります。キーボックスを設置する、近所の方に立ち会いを頼む、片付け業者と同じ日に入ってもらう——などの方法があります。

何十年ぶんの汚れを、家族だけで落としきる必要はありません。手が届かないところは頼ってしまって大丈夫です。

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